●ルーツは、オシャレな男性のこだわり靴下!?
ストッキングのルーツは、15世紀頃。ヨーロッパの貴族階級の男性たちがはいていた長靴下「ホース」だといわれています。いわばファッションに敏感な男性のこだわりアイテムだったんですね。
●スカート丈がきかっけ。女性のアイテムとして定着。
ストッキングが女性のファッションとして市民権を得たのは19世紀末。丈の短いスカートの流行をきっかけに、女性のファッションとしても市民権を得ました。ここから現在につながるストッキングの歴史が始まります。
●シームレスストッキングで、颯爽と歩くヌーディ脚の女性が登場。
1952年(昭和27年)に、日本でナイロン製の「シームレスストッキング」の製造販売が開始されました。もちろんアツギでも本格的に、国内初のシームレスストッキングの研究・生産・発売をはじめました。
脚の後ろに縫い目がないことで、素脚のように見えるシームレスストッキングは、当初こそ「恥ずかしい」という気持ちから浸透に時間かかりましたが、1961年には、すっかり浸透し、女性達が縫い目を気にすることなく胸を張って颯爽と歩く姿が街でも多く見られるようになりました。
●ミニスカートでも安心のパンティストッキング。活動的な女性を支える原動力に
1960年代。ミニスカートが大流行しました。そこで女性達の悩みとなったのがストッキング。それまでの主流だったガーターベルトを使って留めるタイプのストッキングでは、ずり落ちたり、ミニスカートをはくと腿や下着が見える心配がでてきてしまったのです。
アツギでも、1968年日本で初のパンティストッキング生産に成功。販売を開始しました。つつましい日本女性にとって、身を包んでいる安心感を与えてくれるパンティストッキングは、瞬く間に一大ブームとなり、定着していきました。
女性に脚を出す勇気を与え、より活動的・行動的なライフスタイルを生み出す原動力の一つとなったのがパンティストッキングだったのです。
●女性からの要望を反映し、より快適な美脚を目指す新時代。
女性の社会進出が活発になっていった1970年代後半。ストッキングはますます発展していきます。
すでに日常的なものとして多くの女性に着用されていたストッキングにも、着用中の“伝線“や”たるみ“が問題点としてあがっていました。アツギでもその問題点を解決すべく研究が始まり、1978年、伸縮性の高い「ポリウレタン」という糸に「ナイロン」を巻きつけた丈夫で伸縮性の高い糸「サポーティ糸」が開発されました。
伸縮性があり、丈夫でフィット感が高いサポーティストッキングの仕組みは、現在のストッキングの90%に使用されており、女性の美しくなめらかな脚を支えています。
女性のライフスタイルを脚元から支えてきたストッキング。
アツギでも、「ミラキャラット 伝線しにくい。」をはじめとして女性の要望をかなえるべく様々なストッキングを開発しています。